移動平均線を使ったトレード手法はよく耳にすると思います。
ですが、同時に次のような悩みを抱えている人も多いと思います。
- 移動平均線の見方がわからない
- 移動平均線をどのように使っていいかわからない
- 移動平均線の期間の設定は何が適切?
- 移動平均線を使っても勝てるようにならない
移動平均線を説明している人はたくさんいるのですが、その本質的な意味まで説明されていないのです。
なので、知識が中途半端になってしまい理解に苦しんでいる方も多いと思います。
この記事では、移動平均線の本質を教えます。
その本質がわかれば、移動平均線の見方・使い方・設定・勝ち方がわかるようになります。
この記事で、移動平均線の本質を勉強しましょう。
Contents
移動平均線とは?
移動平均線は”直近のローソク足の終値の平均値を線で結んだもの”です。
下の図の赤の線と青の線が移動平均線です。
何本のローソク足の平均値をとるかで線が変わります。
- 赤:ローソク足20本分の平均(”20MA”と呼びます)
- 青:ローソク足75本分の平均(”75MA”と呼びます)
短期の移動平均線(赤)と長期の移動平均線(青)とで動きの特徴が変わります。
- 短期(赤):ローソク足に素早くついていく
- 長期(青):ローソク足にゆっくりついていく
移動平均線の本質は「トレンドの勢い」
移動平均線が示しているものは、トレンドの勢いです。
次の画像は、移動平均線の傾きが急角度になっています。
この場合、トレンドの勢いが強いと判断できます。
20MAも75MAも急角度になっているので、勢いの強いトレンドだとわかります。
次の画像は、移動平均線の傾きが小さい or 横向きになっています。
この場合、トレンドの勢いが弱いと判断できます。
20MAは小さく上下していますが傾きは小さく、75MAは横向きなので勢いはありません。
トレンドの勢いを知ることができるというのが、移動平均線で知ることができる情報であり、本質です。
移動平均線を使った代表的なトレード手法
移動平均線を使った代表的なトレード手法に、移動平均線に支えられたらエントリーするという手法があります。
次の画像を見てください。
このように、移動平均線に支えられたらトレンド方向にエントリーします。
手法の根拠
この手法の根拠は、トレンドの勢いが強い時は、勢いが続きやすいからです。
これは、ダウ理論という有名な理論でも次のように示されています。
トレンドは高速道路を走る車をイメージするとわかりやすいと思います。
トレンドも同じで、急に止まることはできず一定の勢いを保って動きます。
移動平均線に支えられて再度下落することを見て、一定の勢いを保って動いていることを確認しています。
「よし、また20MAで止まって下落するなら、まだ勢いは死んでいないな」という考るのです。
なので、移動平均線を上抜けたり、移動平均線の傾きが小さくなってきたりしたら、トレードをやめます。
上抜け・傾きが小さくなるというのはトレンドの勢いが弱くなっている証です。
勢いを保って動いていることをトレードの根拠にしているので、勢いが変わったらトレードをやめるのです。
トレンドの勢いがあるときに移動平均線が機能する理由
トレンドの勢いがあるときに移動平均線が機能する理由は、現在のトレンドの勢いに従ってトレードする人が多いからです。
上昇トレンド中を例にとって話をします。
上昇トレンド中は、押し目を付けたら買おうとしている人がたくさんいます。
少しでも安く買いたいので、押し目をつけるのを待っているのです。
前回つけた押し目を目安に同じくらい下げたら、買う人が多くなってきます。
そして、前回押し目と同じくらい下げたら再上昇していくのです。
なので、前回つけた押し目が移動平均線に支えられていたら、今回も支えられる可能性が高くなるのです。
別に移動平均線に支えられたから上昇しているわけではないのです。
たまたま、移動平均線あたりで上昇しているのです。
トレンドに従ってトレードしている人が多いため、移動平均線が機能して見えるだけなのです。
このトレード手法の本質は、勢いのあるトレンドに乗っかるということで、移動平均線に支えられたというのはただのタイミングに過ぎないのです。
トレンドが無い時は移動平均線は機能しない
移動平均線の本質はトレンドの勢いであり、移動平均線に支えられたというのはただのタイミングと話しました。
トレンドが無い時にその理由がわかります。
次のトレンドが無い時の画像を見てみましょう。
このように、青〇で移動平均線に支えられたのを確認しましたが、赤○は無視されています。
ですので、トレンドが無い時にいくら移動平均線のトレードをやっても負けてしまいます。
トレンドが無い時は移動平均線は機能しないのです。
移動平均線の設定に大した意味はない
冒頭にも説明しましたが、移動平均線はローソク足の平均を何本とるか設定で決めることができます。
ただ、この設定には大した意味はありません。
先ほど説明している通り、移動平均線あたりでたまたま支えられているだけなので、どの設定でもいいのです。
機能するときは機能しますし、機能しないときは機能しないのです。
設定を変えることによって、乗っかるトレンドの波の大きさを変えることはできます。
ですが、トレンドの波の大きさは毎回異なるので、適切な設定というものはないのです。
トレンドの勢いが出るタイミングは?
トレンドの勢いが出るタイミングはレンジブレイクのタイミングです。
レンジについては、以下の記事を参考にしてください。
結論:移動平均線の本質を知り勝てるようになろう!
移動平均線の本質はトレンドの勢いがわかることです。
後は、タイミングをとってトレンドに乗っかることで勝てるようになります。
タイミングの取り方は様々ありますので、どんな方法でも構いません。
移動平均線で、トレンドの勢いを把握して勝てるようになりましょう!
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