【ダウ理論を極める】FX初心者にもわかりやすくポイントを解説【主要なトレンドは3段階からなる編】

FX

FXではダウ理論が重要とは聞くが、

どのようにトレードに活かしていいかわからない。

調べても、ダウ理論の説明はどれも難しくてよくわからない。

このように、お困りではないでしょうか。

この記事では、6つの法則からなるダウ理論の1つを取り上げてわかりやすく解説いたします。

今回取り上げるのは、主要なトレンドは3段階からなるという法則です。

この法則から、FXのトレンドの鮮度を読み取ることができます。

これを理解することによって、トレンドの勢いが出るタイミングと出ないタイミングを選別することができます。

高値・安値掴みをしてしまう人やエントリーをすると逆行してしまう人は要チェックです。。

ダウ理論は理解できると、トレードの幅が広がり、今までにできなかったようなトレードができるようになります。

ポイントをしっかり押さえてダウ理論を使えるようになりましょう。

ダウ理論は6つ法則で1つの理論

ダウ理論はチャールズ・ダウさんが提唱した、相場にかかわる人の多くが知っている非常に有名な理論です。

ダウ理論は、次の6つの法則から成り立っています

ダウ理論
  1. 平均はすべての事象を織り込む
  2. トレンドは3種類ある
  3. 主要トレンドは3段階からなる
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
  6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A6%E7%90%86%E8%AB%96

Wikipediaより引用

1~5は主に環境認識に用いることができこれらも重要なのですが、ダウ理論の中で6番目の法則が独り歩きしており、6番目の法則だけのことを指してダウ理論と呼んでいる人も多いです。

それだけ、6番目の法則は重要度が高いと考えられています。

6番目の法則に関しての解説は以下の記事でしています。

実は、ダウ理論のほかの法則も非常に重要

6番目の法則は非常に重要ではあるのですが、実はほかの法則も重要です。

6番目の法則は、”トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する”という内容なのですが、他の法則はそのトレンドというのはどのようなものかを定義しています

今回説明する、主要なトレンドは3段階からなるというのは、トレンドを形成する1つの要素になります。

この要素をおさえることで、勢いのあるトレンドを把握する能力が上がり、その勢いに乗れるようになります

主要なトレンドは3段階からなるとは?

主要なトレンドは次の3段階からなります。

  1. 先行期
  2. 追随期
  3. 利食い期

それぞれの段階を理解することで、トレンドの鮮度がわかり、トレンドの勢いが出るタイミングがわかるようになります。

それぞれの段階を上昇トレンドの例で詳細に説明していきます。

先行期

先行期は、トレンドの出始めの段階のことを言います。

先行期という名の通り、一部の投資家が買い集めを始める時期です。

そのため、緩やかにトレンドが形成され始めます

一番トレンドの鮮度が高い段階です。

しかし、先行期を事前に察知することは難しいのでトレードするには不向きです。

というのも、レンジや下落トレンドの最中に上昇トレンドの先行期がすでに始まっているのです。

一部の投資家が、レンジや下落トレンド中に買い集めをして下落の勢いを止め、さらには、下落の勢いを超えて買いの勢いが勝つと上昇トレンドが生まれます。

このトレンドに逆らって投資している時期が先行期に当たるのです。

つまり、トレンドの逆張りをしなければ先行期でエントリーすることはできないです。

トレンドの先行期は、出来上がったチャートを後から見ると先行期であったことはわかるのですが、それは結果論に過ぎません。

ですので、順張りのトレンドフォローをする場合は先行期を狙うのは控えた方が成績が安定します。

追随期

追随期はトレンドの中腹に当たり、勢いよく動く段階のことを言います。

追従期の名の通り、先行期の緩やかなトレンドを確認した投資家たちが追随して一気に買いを入れます。

そのため、追随期では勢いよく動きます

トレンドの鮮度もまだ十分高い段階です。

トレンドフォロワーの多くはこの追随期を狙っています。

先行期では、逆張りエントリーになってしまいますが、先行期で緩やかなトレンドが発生しているので、順張りとしてエントリーすることができます。

順張りエントリーができる環境が整ったので、多くのトレンドフォロワーがエントリーしてきます。

そのため、勢いよく動くのです。

利食い期

利食い期はトレンドの終盤に当たり、トレンドの勢いが弱まっていく段階のことを言います。

利食い期の名の通り、先行期などでエントリーしていた人たちが利食いし始めます。

そのため、決済の売りが発生し上昇の勢いが弱まっていきます

トレンドの鮮度は悪い段階です。

追従期の大きな上昇の動きをみて、初心者の投資家が買いエントリーをするので上昇はしますが、先行期や追従期で買いを入れていた投資家たちが利食いをし始めるので上昇の勢いが下がっていきます。

利食い期でトレンドフォローをすると、上昇の勢いが弱いので高値掴みになりやすく、その後レンジや下落トレンドに発展していきやすい場面です。

そのため、トレンドフォローをするのであれば、利食い期でのエントリーは控えた方がいいでしょう。

主要なトレンドは3段階からなるをトレードに活かす方法

主要なトレンドは3段階からなるをトレードに活かす方法は、順張りと逆張りで以下のように変わります。

  • 順張り:トレンドの鮮度が高い段階でエントリー
  • 逆張り:トレンドの鮮度が低い段階でエントリー

つまり、順張りの場合は、上昇トレンドの追随期に買いでエントリーして、逆張りの場合は上昇トレンドの利食い期に売りでエントリーするイメージです。

このタイミングが、初心者でもわかりやすくエントリーができるポイントで、成績をよくするためにはこのような場所を狙っていくのがいいです。

順張りのトレードの場合は、追随期にトレードをすることをお勧めします。

追随期にトレードするということは、レンジや下落トレンドが終了し、先行期に入り、緩やかに上昇トレンドが形成され始めたのを確認してエントリーをするということです。

次の画像でいう、青の矢印の前に買いを入れて、青矢印分を取るイメージです。

逆張りの場合は、利食い期に売りを入れましょう。

利食い期では上昇の勢いが下がって小刻みに上昇していますので、そこで売りを入れます。

先行期・追随期・利食い期の見極め方

順張りは追随期で入って、逆張りは利食い期で入ることはわかったと思いますので、それぞれの期の見極め方を説明します。

先ほども説明しましたが、先行期は判断することはできません。

ただし、先行期から追随期に入ったことは、レンジブレイクや下落トレンドの直近高値越えで判断できます。

レンジブレイクや下落トレンドの直近高値越えをしたことにより、ダウ理論の上昇トレンドの定義の高値切りあがりができます。

エリオット波動で言う第一波というやつです。

この高値切りあがりが起きたら先行期が終わって追随期に入ったなと判断します。

ここで、買いエントリーしたらエリオット波動の第三波に乗れるという算段です。

レンジブレイクと下落トレンドの直近高値越えについては以下の記事を参考にしてください。

利食い期の判断は明確にはできません。

追随期で大きな上昇が起きた後に、高値更新幅が小さくなって上昇しなくなってきたら利食い期かなと疑い始めるといった感じです。

高値更新幅が小さくなってくると、MACDやRSIなどのオシレーター系のインジケーターでダイバージェンスが起きるのでそれで判断するのもいいでしょう。

とにかく、高値更新幅が小さくなったら、順張りの場合はエントリーをやめて、逆張りの場合はエントリーを始めます。

追随期はとても長く続くこともあれば一回しか大きく動かないこともあります。

イメージとしては、先行期でトレンドの鮮度が高く、追随期で上昇をするたびにトレンドの鮮度がどんどん下がっていって、結果として上昇しなくなってきたらトレンドの鮮度が悪くなってきたなと判断して、そこを利食い期と判断するといった感じです。

ですので、順張りをするならばトレンドの鮮度が高い、先行期になるべく近いところでエントリーすることを心掛けて、逆張りをするならば、トレンドの鮮度が悪い、先行期から大きく上昇し続けた後にエントリーすることを心掛けるのがいいです。

結論:主要なトレンドは3段階からなるは重要

主要なトレンドは3段階からなるというダウ理論の法則は、トレンドには鮮度があることを言っています。

トレンドの鮮度は、勝率を高めるうえでも、リスクリワードレシオを高めるうえでも重要になります。

つまりトレード成績を上げるために非常に重要な要素になります。

しかし、多くの人は、”トレンドは3段階からなるのね、わかったわかった”と軽く流してしまいます。

それは、この3段階をあまり詳細に説明している人がいないからだと思っています。

今回のように、詳細に見ていくと非常に重要な法則であることがわかったと思います。

是非トレードにもこの項目を活かして、より良いトレードにしていっていただけたらと思います。

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