一攫千金を手に入れ、自由になりたいというモチベーションでFXを始める人は多いと思います。
実は、あることに気を付けないとFXで勝てるようになっても自由にはなれません。
そのあることというのは成行決済です。
自由を奪う成行決済の罠について解説します。
Contents
実は自由を奪う成行決済の罠
成行決済というのは、手動で決済を行うことを言います。
例えば、買いで入って、売りのタイミングが来たら決済ボタンを押して、ポジションをクローズするというのが成行決済です。
ごく普通の決済方法ですね。
しかし、ごく普通の決済方法がゆえに、かなり多くの人が成行決済の罠にはまり、自由を失っているのです。
成行決済にどのような罠があるか見てみましょう。
チャートからの束縛の罠
成行決済は、決済タイミングが来た時に手動で決済する手法です。
そのため、決済タイミングが来るまでチャートを見続けていないといけません。
ちょっとした決済タイミングの遅れから、利益を取りこぼしたり、損失を膨らませることもあります。
一度、決済が遅れて利益を取りこぼすと、次こそは取りこぼしたくないと、チャートに張り付かないと不安になります。
そのため、チャートに束縛されて自由とはかけ離れたチャートと向き合い続ける生活になります。
24時間開場の罠
FXの魅力に一つに、24時間開場していて、平日はいつでもトレードができるというのがあります。
しかし、これが自由を阻害する要因になります。
例えば、サラリーマンの方で夜に仕事が終わってチャートを見始めたとしましょう。
エントリータイミングがきて、エントリーするのですが、だらだらとしか値が伸びません。
気づいたら決済できたのは朝の4時だった。
成行決済をしている場合はこういうケースも起こりえます。
FXをする目的を思い出そう
ここで、FXをする目的を思い出してみましょう。
たとえば、チャートに張り付いて寝不足になってでもお金が欲しいというのであれば、べつにいいのですが、ほとんどの人の目的はそうではないと思います。
ただ単にお金が欲しいというよりは、豊かな生活が送りたいですよね。
ずーっとチャートに張り付いて、朝の4時までチャートを見てまた出勤してなんてしていたら、ブラック企業で働いているのと大差ありません。
自由とは程遠いです。
ですので、成行決済をやめて自由なトレードスタイルを手に入れないといけません。
成行決済をやめ自由を手に入れる方法
成行決済をやめて自由を手に入れる方法は簡単です。
それは、自動で決済する仕組みのトレードに変えるだけです。
自動といってもプログラミングをするわけではありません。
FXの取引ツールに備わっている自動決済の方法を使えばいいのです。
自由を手に入れる自動決済の方法3選
自動決済の方法で比較的導入しやすい方法は以下の3つです。
- 指値
- トレーリングストップ
- EA
それぞれについて解説します。
指値を使う
指値というのは、あらかじめ決済するレートを決めて、そこに到達したときに自動的に決済をする仕組みです。
FXをやっている人であれば、知らない人がいないくらい有名な方法ですね。
この決済の方法はどの業者でもできるはずです。
”指値くらい知っている、でもそれだと勝率やリスクリワードレシオが落ちるんだ。”そういう方もいると思いますが、聞いてください。
確かに、指値注文のデメリットに、相場状況に応じた決済ができないことがあります。
これが原因で指値直前で反転して損切になったということも起きたりします。
ただ、これも選択の問題なんですよね。
自分が次の赤の思考か青の思考か考えてみてください。
- 勝率やリスクリワードレシオを高くして、とにかく稼ぎたい
- ブラック企業のようにチャートに張り付いてもいい
- 自由じゃなくてお金が欲しい
- 勝率やリスクリワードレシオがちょっと低くなってもいい
- チャートに張り付かない自由が欲しい
- 自由のためには、お金は二の次
青の思考だった場合は、ぜひ決済に指値を使いましょう。
指値を使う際のポイントとして、指値の設定はインジケータと組み合わせないことがあげられます。
移動平均線などのインジケータはリアルタイムで動いてしまうので、組み合わせると指値を動かさなければならなくなりますので、趣旨から外れてしまいます。
自由を手に入れるためには、次の二つの決済の方法がわかりやすくてよいでしょう。
- エントリーから5pipsで利食う等の利益固定決済
- 損切に対して何倍で利食う等のリスクリワードレシオ固定決済
トレーリングストップを使う
トレーリングストップというのは、高値から何pips戻したら決済するという方法です。
例えば画像のように、買いでエントリーして、高値を更新したら、その高値から5pipsのところに決済ポイントを設定する。
5pipsまで戻さずにさらに高値を更新したら、その最高値から5pipsのところに決済ポイントを移動する。
というようにして、決済する価格を自動的に移動する手法です。
この決済方法は、業者によってないところもあるかもしれませんが、トレーリングストップのために、使える業者に乗り換えるのもいいかもしれません。
トレーリングストップ自体はとても優秀な決済の方法で、以下のようなメリットがあります。
- 損切のラインを上げるので、損失を小さくすることができる。
- 決済されない限り利益が増え続ける。
このような特徴があるので、手法のリスクリワードレシオを高くする可能性を秘めています。
また、この決済の仕組みの関係上、トレンド相場で効果的な方法です。
レンジブレイク手法や、トレンドラインを使った手法などと相性がいいと思います。
EAをつかう
EA(エキスパート・アドバイザ)というのは、プログラミングして自動的にトレードをする方法です。
FXのチャートソフトで有名なMT4やMT5(Meta Trader 4 や 5)というツールでは、自分でプログラミングして決済を自動化することができます。
これはプログラミングを知らない人は難しいのですが、決済だけのEAというのは販売されていたり無料公開されていたりします。
こういうものを手に入れて、それに合わせてエントリー手法を考えるのもいいでしょう。
注意点としては、MT4やMT5が扱える業者が限られているので、使える業者選択が重要になります。
成行決済をやめて自由なトレーダーになろう!
成行決済をすると、ブラック企業のようにチャートに貼り付けになってしまいますが、今日紹介した自動決済の方法を取り入れることによって自由を手に入れることができます。
最終的に自分がなりたい姿に合わせてトレード手法をチューニングしないと、お金が手に入っても幸せになれなかったりします。
ですので、まだトレードの手法が固まってない人は、決済の自動化はおすすめですし、すでに手法が固まっている人も、検討の価値がある内容だと思います。
手法は使えば使うほど、手法への信頼感が高まります。
額を稼げば稼ぐほど、他の手法を使うのが怖くなります。
自由なトレーダーを目指したいならば、稼げるようになる前に決済を自動化するのがいいです。
決済を自動化して自由なトレーダーになりましょう!
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