どうもぶっきーです!
今回は、勝てるトレードのために最も重要な検証手法【リスクリワードレシオ編】と題しまして、非常に重要なトレードの評価手法を紹介したいと思います。
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リスクリワードレシオとは?
リスク・リワード・レシオという三つの英単語からなる言葉です。
それぞれは以下のような意味になります。
- リスク:トレードの損失
- リワード:トレードの利益
- レシオ:比率
つまりリスクリワードレシオとは、トレードの損失金額と利益金額の比率です。
より詳しく言うと、一回のトレードでの平均損失と平均利益の比率になります。
式で表すと次のようになります。
よりかみ砕いて簡単に言うと、一回のトレードでの損失の金額を1としたときに、利益はどれくらいですか?っていうことです。
例えば、10回トレードして、5回勝ちで利益は2万円、5回負けで損失が1万円の人のリスクリワードレシオを計算してみましょう。
平均利益は、 $$平均利益=\frac{2万円}{5回}=4千円$$ 平均損失は、 $$平均損失=\frac{1万円}{5回}=2千円$$ となります。
つまり、リスクリワードレシオは、 $$リスクリワードレシオ=\frac{4千円}{2千円}=2$$ となります。
この例のリスクリワードレシオは2です。
なんやねんその”2”は?!!ってなると思います。
これは、損失の金額に対して利益の金額は”2”倍であることを意味しています。
このリスクとリワードの比率である、リスクリワードレシオを使うことで自分のトレードをうまく評価できるようになります。
リスクリワードレシオで自分のトレードを評価してみよう!
リスクリワードレシオを使って自分のトレードを評価してみましょう。
まず過去チャートを使用し、自身のトレード手法を検証してみます。
検証結果を元に、先ほど紹介した式でリスクリワードレシオを計算してみましょう。
リスクリワードレシオは大きければ大きいほど良いです。
ですが、実はリスクリワードレシオだけではトレード手法を評価するためには十分ではありません。
リスクリワードレシオの落とし穴を例を交えて紹介しましょう。
例えば1000回トレードして、勝は1回、負けは999回だったとします。
勝の時には10万円を獲得し、負けは1万円の負けを999回繰り返し999万円の損失だったとします。
このときのリスクリワードレシオは10です。
989万円の損失を出したにも関わらず高いリスクリワードレシオを示しています。
これがリスクリワードレシオの落とし穴です。
この落とし穴を回避するために、リスクリワードレシオを使ってトレードの期待値を求めてみましょう。
リスクリワードレシオから期待値をもとめよう!
リスクリワードレシオは、勝率と組み合わせることでトレードの期待値が算出できます。
トレードの期待値は、そのトレード手法が勝てる手法か負ける手法かを判断するために使うことができます。 勝率については以下を参考にしてください。
自分のトレード手法の勝率とリスクリワードレシオを求めたら、以下の計算をすることでそのトレード手法の期待値がわかります。
(100で割るのは勝率の単位が%なので) トレードの期待値というのは、一回当たりのトレードで平均どれくらい稼げるのかというものです。
つまり、期待値が”プラスの値”であればその手法は勝てます。
期待値が”マイナスの値”であればその手法は負けます。
例を出します。
トレード手法を検証したら、勝率75%で平均利益が5000円 平均損失が7000円でした。
その時の期待値は以下。
$$\frac{75\times \frac{5000}{7000}-(100-75)}{100}≒0.28$$
0.28はプラスの値なので、このトレード手法は勝てます。
でもこの0.28って数字あまりどういう意味なのかピンときませんよね。
ですが、この”ピンとこない期待値”がすごい重要なのです。
その解説の前に”ピンとくる期待値”があるのでそちらを紹介します。
一回のトレードでいくら稼ぐことができるかという期待値です。
つまり期待値が”1000円”といったように金額で出てきます。
しかし私はこの期待値の計算方法はおすすめしません。
非常に危険な期待値の計算方法です。
これをしることで、先ほど求めた”ピンとこない期待値”の重要性に気づきます。
ピンとくる期待値の求め方は危険?
期待値というのはいろいろな種類があります。
一番わかりやすいのは一回のトレードでいくら稼ぐことができるかという期待値だと思います。 求め方は以下。
先ほどのトレード手法の期待値を計算すると以下。
$$\frac{75\times 5000-(100-75)\times 7000}{100}=2000円$$
一回のトレードで平均2000円の利益が上がる、ということです。
さっきの0.28という謎の期待値よりわかりやすいですね。
ですが、実はこの期待値の計算方法は非常に危険です!
理由は次の二つのトレード手法の期待値を求めることでそれはわかります。
- 例1 : 勝率50%・平均利益200円・平均損失100円
- 例2 : 勝率50%・平均利益1,000,000円・平均損失999,900円
この二つの例、実はどちらも期待値は50円です。
しかしトレードの内容は全然違います。
特に例2の場合は、999,900円負けるリスクを背負っているのに、一回のトレードで50円しか稼ぐことができません。
50円を稼ぐために、一回負けたら資産が吹っ飛ぶリスクをとりますか?とらないですよね笑
なので、金額で算出する期待値にはリスクを無視しているという危険性があります。
この危険性を排除したのが、実は先ほど説明した”ピンとこない期待値”です。
ピンとこない期待値の真の意味
実は先ほどの”ピンとこない期待値”は”ピンとくる期待値”を使って、次の式でも計算できます。
これは、”一回のトレードで平均損失の何倍稼ぐことができるか”を意味しています。
言葉を変えると、リスクに対してどれだけのリワードが得られるかです。
つまり、リスクとリワードのバランスが取れているかどうかが”ピンとこない期待値”を計算することでわかるのです。
つまり、先ほど計算した、ピンとこない期待値の0.28という数字は”一回のトレードで平均損失の0.28倍のお金を稼ぐことができる”ことを意味しています。
発生する損失の額(リスク)に対してどれくらいの利益(リワード)が得られるかがこれでわかるようになります。
先ほどの例1・例2のピンとこない期待値を計算してみましょう。
- 例1 : 勝率50%・平均利益200円・平均損失100円
- 例2 : 勝率50%・平均利益1,000,000円・平均損失999,900円
例1のピンとこない期待値は 0.5 例2のピンとこない期待値は 0.00005 となります。 期待値は数字が大きいほうが優秀なトレード手法となります。
ですので、例1の方が優秀なトレード手法だということがわかります。
リスクリワードレシオを計算するメリット
長々と話してしまいましたが、リスクリワードレシオを計算することは以下のメリットがあります。
- 自分のトレードのリスクとリワードのバランスがわかる。
- 勝率と合わせて期待値を計算することで、勝てるトレード手法かどうかわかる。
ですので是非自分のリアルトレードでリスクリワードレシオを計算してみてください。
そして、検証時に測定したリスクリワードレシオとリアルトレードとのリスクリワードレシオとを比較してみてください。
そこに差があったら、検証時のルールでリアルトレードできていない可能性が出てきます。
是非、トレードの反省をして更なるトレードレベルの上昇を目指しましょう!
ではでは、ぶっきーでしたー。
最後までお読みいただきありがとうございます!